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那須岳(朝日岳〜三本槍岳縦走)

いよいよ待ちに待ったGWの始まりですねというわけで、初日からいきなり山歩き。
雪山を歩かない東北住まいのぼくの山歩きは大概GWから始まり、GWと言えば恒例の那須岳です。今回はいつもの朝日岳に登りつつ、今まで行ったことが無かった三本槍岳も目指すことに。茶臼岳はいつでも登れるので今回はごめんなさい。


EF 17-40mm F4L USM

例によって峠の茶屋駐車場からスタート。
登山口はやっぱり雪に埋もれている。


EF 17-40mm F4L USM

狛犬さんに見送られながら、登山開始。


EF 17-40mm F4L USM

相変わらず登り始めからしばらくは緩んだ雪の上を登っていく・・・。
足をズブズブ取られて、体力を無駄に消耗・・・。


EF 17-40mm F4L USM

EF 17-40mm F4L USM

EF 17-40mm F4L USM
しばしの雪歩きの後、急に視界がひらけます。左側に茶臼岳。右側は朝日岳方面。真ん中の谷のようになっているところには峰の茶屋跡。

EF 17-40mm F4L USM

峰の茶屋跡までは特にこれといった難所もなく、傾斜もさほどではないのでサクサク進む。
たまに上の写真のような雪渓のトラバース道があるけれども、ゆるい傾斜で、足場もしっかりしているので不安はない。


EF 17-40mm F4L USM

峰の茶屋跡に到着。


EF 17-40mm F4L USM

来た道を振り返りながら、休憩。地平線がキレイ。地球って青いんだ!
行動食用に持ってきたドライフルーツとゼリー状の飲料を摂取してちょっと体力回復。

この峰の茶屋跡があるあたりはいつも猛烈な風が吹く名所となっており、以前来た時も体を預けても倒れないぐらいの風が吹いていましたが、今日は本当に珍しくほぼ無風。風が吹くと邪魔になるからと今回はいつもかぶっているつばの大きなハットをやめてビーニーみたいなものにしたのだけど・・・。風は吹いてないし日差しは強いしで失敗気味。ビーニーは全然日差し遮ってくれないし暑い。結局脱いだ。軽量化という観点ではダメだけども、ハットの一つぐらいは念のため持ってきてもいいかな・・・。


EF 17-40mm F4L USM

気を取り直して、朝日岳方面へ向かう。
毎度安定の難路指定。


EF 17-40mm F4L USM

で、難路の登場。
先ほどの雪渓に似ているようですが、段違いに足場が狭くて角度もちょっと急。
そしてこんな場所が数カ所あります。


EF 17-40mm F4L USM

こっちは泥混じりで緩い感じがより怖い・・・。


EF 17-40mm F4L USM

渡ってる途中で下を除くとこんな感じ。滑っちゃったら谷底かしら・・・。


EF 17-40mm F4L USM

雪渓トラバースを抜けると今度は鎖のある急峻な岩場をガシガシ登っていく・・・。
ここの鎖は強風で吹き飛ばされるのを防ぐためらしい。
このくらい急な方が全身使って登るから案外楽しかったりして。


EF 17-40mm F4L USM

いよいよ高度感が出てきて眺望も良くなってきた。


EF 17-40mm F4L USM

鎖場を抜けて、最後の急登を登り切ると朝日岳直下、朝日の肩に到着。

EF 135mm F2L USM

朝日の肩に到着すると、先に到着していた二組ほどがザックをここにデポして朝日岳山頂に向けて出発していった。
山頂は狭く混みあうので、休憩も兼ねて先行の方々が降りてくるのをしばし待つが・・・、10数分待っても戻る気配がなさそうなので結局お邪魔することに。


EF 17-40mm F4L USM

山頂へ続く道。特に険しくはない。目の前に山頂がはっきりと見えていて、まっすぐにそこへ向かっていくこの道はとても気分が盛り上がる。


EF 17-40mm F4L USM

そしてついに到着!って・・・あれ?


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山頂には美しい茶臼岳の眺望を背に、変な棒きれが一本立っている・・・。


EF 17-40mm F4L USM

おいおい・・・。

山頂標識は吹き飛んでしまっていましたが、ここからの眺望は素晴らしいの一言。


EF 17-40mm F4L USM

街のほうを望む・・・。


EF 17-40mm F4L USM

これから行く予定の北西方向。


EF 17-40mm F4L USM

そして美しき茶臼岳方面。
ブログサイズだと判りづらいですが、峰の茶屋跡や、今まで通ってきた道筋がはっきりと見えます。
ひとしきり堪能し、朝日の山頂から降りて三本槍岳方面へ。


EF 17-40mm F4L USM

朝日の肩から少し離れると、こちらの方には来たことが無かったため今までは気が付かなかった絶景。
朝日岳と茶臼岳を同時に写真に収められる・・・!


EF 17-40mm F4L USM

こんな景色を眺めながらコーヒーを飲んだらとても気持ち良いですね。
(と、ふと思ったところでコーヒーを忘れたことに気がついてショックを受ける・・・。)


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

ダイナミックな景色を堪能しながらの尾根歩きが続く。


EF 17-40mm F4L USM

朝日岳より標高が高いのに名も無き1900mピーク付近から望む朝日岳。
こちらの方角から見る朝日岳はかなりかっこいい。


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

1900mピークからは一旦清水平に向かって下っていく事になります。せっかく登ったのにね。


EF 17-40mm F4L USM


EF 135mm F2L USM

清水平は湿原帯になっていて木道が敷いてあるわけですが・・・その木道が朽ち果てているのか、地面が緩みすぎているのか、かなりずっこけていて渡るのが怖い。中には足を乗せると、ギィ〜〜っと傾く奴もいてほんとに怖い。いや、落ちてもどろんこになるだけなんですけどね・・・。


EF 17-40mm F4L USM

清水平を抜けると、人一人分ぐらいしかない窮屈で足首までずぶりと入るような足場のぬかるんだ道をひたすら進む。靴もゲーターも、もうデロデロ。どちらの装備も水には強い素材なので全然平気だけど気分が良いものではない・・・。


EF 17-40mm F4L USM


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北温泉分岐。ここまで来ればあと一息。


EF 17-40mm F4L USM

ついに目前に三本槍岳が見えてきた・・・。
相変わらずの狭いゴニョゴニョ道を抜けていよいよ三本槍岳に足を掛ける。


EF 17-40mm F4L USM

三本槍に少し登り始めて振り返るとなかなかの景色!見た目は平坦な山容だけど、結構急に、胸突きがちに登っていきます。


EF 17-40mm F4L USM

そしてその景色を見ながらなぜか立ち食いでラーメン食べるおっちゃん。男らしいぜ!
腰には何らかの毛皮が巻いてある・・・・。
山に来るとだいたい一人ぐらいは強烈な人がいるので面白いです。


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

もう山頂は目前。そう感じる雰囲気がとても好き。


EF 17-40mm F4L USM

三本槍岳の山頂に到着です。
初めてのルートである事、残雪期で足場が腐れ雪と泥混じりでぬかるんでいたこと、1900mピーク前の登らなくて良いピークをわざわざ登っちゃったこと(横に迂回路あったの気づかなかったの)、そして写真を撮りまくっていた事などが要因となりコースタイムから比較すると大幅に遅い、おおよそ4時間弱での到着。休憩時間も長かったけど、朝日岳の山頂まではぴったりコースタイムぐらいだったので、やはり初めて通るルートが原因か。何れにしてもまだまだ修行が足りませんな。


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

三本槍岳山頂からの眺望。
平坦な形の山なので正直あまり期待していなかったものの、いざ来てみたら那須岳のなかで一番標高が高いだけあって素晴らしい眺望。来てよかった。


EF 135mm F2L USM

鏡ヶ沼かな。


EF 17-40mm F4L USM

ここでランチタイム。
今日はマカロニでカルボナーラ。茹で汁はできるだけ少なめで、それでも汁が残ったらナルゲンのボトルの裏に隠れている、ホームセンターで200円ぐらいで買ったしょうもないボトルに捨てます。
少ないお湯で、多めに茹でてしまったのでボソボソであまり美味しいものではなかった・・・。

食事を済ませ、ゆっくり休憩をとって下山開始。
途中、峰の茶屋跡で出会ったライペンのザックを背負った通な感じの関西訛りのおっちゃんと意気投合して小屋の中を覗いたり原発の話ししたりしばらく話し込む。

おっちゃんは三斗小屋方面に少し降りたところにある避難小屋で今夜は寝て、明日帰るというので別れてぼくは下山。
正直ヘトヘトでもう気力がなくなりつつあったのだけど、明るい関西弁を聞いてたらなんだか元気がでてきた(笑)


EF 17-40mm F4L USM

最後に、朝日岳を再び振り返ると、お疲れ様と言わんばかりに一機のジェット機が通り過ぎていった・・・。

Comments

いやあああ五年前くらいに登ったのを思い出しました!

良い山ですよね那須岳!

by コロスケ | 2012年04月30日 5:29

こんにちわ~。
ボリュームある写真のアップお疲れ様です。
残雪と真っ青な空と毛皮のおっちゃん、どれも
ワイルドで印象的ですね。
登山やってみたいなぁ。

by sugi | 2012年04月30日 12:28

那須岳は僕も登ってみたいです。
煙草屋旅館にテント張ってゆっくり行ってみたいなーなんて思っています。
風が強いんですよね。

by kurosawa | 2012年04月30日 20:21

>コロスケさん
また皆で登りたいですね!
駐車場でのバトルと絶壁の鎖場が印象的でしたね。

>sugiさん
なかなか簡潔にまとめたいなとは思っているのですが、つい欲が出て大ボリュームになってしまいます。本当にいつももっとシンプルにしたいなと思っているんですよ(笑)
素晴らしい景色と素晴らしい空でしたが、すべて赤い毛皮のおっちゃんのインパクトに持っていかれました・・・。
山も行ってみると面白いもんですよー。

>kurosawaさん
那須岳は火山帯なだけあってか、標高の割に突き抜けたダイナミックな風景でなかなか気持ちがいいです!
三斗小屋方面はぼくも一度は行ってみたいですね〜。煙草屋に大黒屋、どちらもよさそうです。日帰り入浴不可らしいのがちょっと残念ですが、それがまた情緒的で良いのかもしれませんねぇ。

風については、峰の茶屋跡付近が強風の名所となっていますね。以前行った時などは体が吹き飛ばされそうで、同行者と会話もできない(聞こえない)ような状況でした。
逆にその辺り以外は穏やかな場所も多いので、それほど心配ないかもしれません。

by ノスポン | 2012年05月01日 0:51

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