
ゆるりと那須・朝日岳
冬山に登らない自分的山開きはいつも春の那須。
毎年恒例の那須岳にゆる~く登ってきました。
今回は今までとはちょっと違ったコンセプト。新たに買った軽量ザックがあまりにも軽いので
必要最低限の持ち物と、カメラも一眼レフからRX1R一台と極端に絞ってライトウェイトな挑戦。
ほとんどの交換レンズと重たいEOSをいつもは持ち歩いているので、きっとかなり違う。
単焦点レンズのカメラ一台だけというのも初の試みと言える。
早起きをして近所のコンビニで買い出し。高速を飛ばして8時を少し回ったぐらいで峠の茶屋駐車場に到着。
季節が良くなったせいか、このくらいの時間でも駐車場はもう一杯。
天気はとても良く、ピーカンの青空。写真が趣味の人間からすると、雲がないのは逆に寂しい。
おなじみの登山口から出発。
登山口前の指導所に、この日は珍しく指導者が居て登山者に声をかけていた。
中には「随分軽装ですけど大丈夫ですか?」と止められている人も。
自分は行ってらっしゃいだけだった。合格らしい(笑)
鳥居をくぐって登り始めるとまだ体が温まっていないので息が切れる。
空気が澄んでいて、遠くに茶臼岳の山頂が見える。
苦しくなってそろそろ休もうかと思った頃に出てくるのは雪。毎年雪が残っている場所だ。
正直今年は例年より遅めに登っているので、もしかすると雪は残ってないかな?なんて思い、
駐車場で支度をした時には(面倒なので)ゲーターを付けなかったけど、結局ここでいそいそと装着。
無くても良いものだけど、あったほうが快適ではある。
前にもこんな写真撮ったなあ(笑)
雪渓を抜けると一気に視界がひらける。谷の分岐点である峰の小屋が遠くに見える。
関係ないが、最近自分の中で縦写真が流行っているみたい。
小屋へ向かう道、右手には今日登る予定の朝日岳が聳え立っている。
いつ見ても荒々しい姿。
峰の小屋跡に到着。ここが茶臼岳と朝日岳、それから三斗小屋温泉などへの分岐点になる。
眺めもよく、しっかりした小屋で風もしのげるので多くの人々がここで休息をとっていた。
きた道の方向を振り返りながら休憩。もう既に結構な高度感があって気持ちがいい。
簡単な補給食を口に放り込み、朝日岳へ向かって出発。
残雪期の朝日岳へ向かうルートの名物難所。今日も相変わらずズルズルの雪の坂を突っ切らなければ行けない。
前から帰ってきた人たちはアイゼンをここで脱いでいるが・・・
どう見ても溶けていてアイゼンの刃が立つような雪の状態ではない。慎重に進んでいく。
この恐怖のトラバースは2箇所あり、立て続けに渡らなければいけないのでかなり怖い。
もちろん落ちたらただでは済まない・・・。
雪さえ無くなればなんて事のない、割りとしっかりとした道があるのだが・・・。
難所を渡りきり、振り返って望む茶臼。美しい。
難所がさればまた難所。今度はガレ場の急登だ。
ゴツゴツしていて歩きにくいようだけど、その分掴まる場所も多いので見た目ほどきつくない。
この辺りまで来るとさすがに体も温まり、サクサク登っていける。
火山性の山のこの荒涼とした景色。やはり好きだ。
途中崖っぷちを歩かなければならない。何度も通っているし、ここに来るまでに通ってきた雪渓のほうがよほど難所なのでそれほどではないが、落ちたら戻っては来れない見事な崖なのでやっぱりちょっと腰が引ける。
先行のおじさんがここに来てヘルメットをかぶり始めたのでそれを見てさらに怯む(笑)
そんなこんなで、順調に進み、朝日岳の山頂直下、朝日の肩へ到着。三本槍岳へ向かう分岐はこの場所だ。
ここまで来るともう空が近い・・・。
那須岳は要所要所に木製のテーブルやベンチがあってかなり整備された山だ。
水場や小屋などは無いが休憩しやすくてとても助かる。ここでおにぎりをひとつ頬張って体力回復。
いつもならここに重たいザックをデポして山頂にアタックするのだが・・・
今日の荷物は恐ろしく軽いので背負ったまま突撃することに。
肩からのんびり5分も歩けばあっさり山頂。相変わらず狭い山頂は、人で溢れていた。
風が強くてすぐに駄目になるのか、来るたびに山頂の標識が新しくなっている(笑)
今度のものはかなり立派で風にも強そうな造形だ。デザインも良い。
ちなみに過去のものを振り返ってみると・・・
・・・過去のものが雑だったようにも見える(笑)
Sonnar T* 2/35 (パノラマ合成)
※右クリックからリンク先を別名で保存などで大きなパノラマ画像をお楽しみ頂けます。
そして山頂のお楽しみ、茶臼岳方面を望む大パノラマ。
ぐるりと回りこむルートなので、朝日の山頂へ登ると駐車場が見える。
ここまで登って登山口が見えるようになるというのもなんだか面白い。あっうちの車発見。
山頂は混雑しているので、写真を撮って一服したらそそくさと降りる。
引き返す帰り道は茶臼岳に向かって行くことになるので、山を降りてるような登りに行くような気分(笑)
今日はお試し超軽装なので、朝日岳のみでさっさと帰るつもり。
帰り道、崖際の際どいルートをヘルメットをかぶった小さな男の子が歩いていた。
きっと将来は良い山男になるなあ。
また通る恐怖のルート。すれ違えないので先行者待ち。ちなみにぼくの後ろは渋滞してます(笑)
また峰の小屋へと帰ってきました。時計を見るとまだ11時ぐらい。
時間も早いのでまだまだ登ってくる人がたくさん。
茶臼岳の方をちらりと見ると人だらけ。朝日岳に比べて簡単に登れるので人が多い。混んでるから行かない!
朝日岳の山頂制覇したテンションで休憩なしで一気に下る。ここまで下ればもう着いたも同然。
でも油断はいけない。木立が多いからここからが迷いやすい。
最後にもう一度茶臼岳を見る。この辺りから見た二本角があるような姿が好きだ。
サクサクと下ってこの日の工程は終了。
最後に駐車場から朝日岳を改めて。う~んあのてっぺんに立っていたのか。
誰かにここに待機してもらって登頂したのをここから写真に撮ってもらいたいぐらいだ(笑)
で、お疲れ様でしたなウワサの軽量装備。
新しく導入した軽量のザックはオシャレな山ボーイやガールの間で大人気の山と道MINI。
驚くほど軽くて、本体だけならそのへんの買い物袋並と言っても過言ではないとおもう。
しかし確かな作りで背負い心地は素晴らしく、軽さも相まって全く疲れなかった。軽いって素晴らしい!
カメラはご覧のとおりのRX1Rとこの写真を撮ったiPhoneだけ。
35mmの単焦点は案外山にはピッタリだったけど、そこは単焦点なのでもちろん上手く撮れないものも多かった。
まあそれも楽しみの一つとしていいのかも。それから画質はさすがに文句なし。
この小ささでこれだけ撮れるとなるとかなりの良カメラ。旅にはもってこい!
こうして今年初の山歩きはおしまい。
見慣れた山であるし、機材をあまり持ち込まずに散歩気分で登るというのが新鮮で面白かったのです。
カメラに関してはマーク3を使うにしても、小さな単焦点一本とかそういう楽しみ方もいいかなと思ったり。
Comments
RX1R大活躍ですね!!新しいリュックもかっこいいです!
今度RX1Rの会をやりましょう!
定義さんあたりで!
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