オトナの遠足

それは、ある平日の昼の出来事。通常通り業務をこなしていると、代表と仲良しな取引先の仙人が登場。なんというか、仙人という時点で既におかしいが、そこは考えないで欲しい。なにやら代表と一緒に昼食を食べに行きつつ、辺りを散策するらしい。楽しそうだなあと思い、行きたそうな顔をしていたら、君も行くかい?というので喜んでついて行くことにした。仕事を放り投げて・・・。

まず辿り着いたのは、蔵王の山中にある知る人ぞ知る蕎麦の名店、三百坊。広大な庭園と風情あふれる古民家があまりにも素敵なお蕎麦やさん。

店内も素晴らしい作り。北海道産の新そば粉の蕎麦があるというのでお願いする。

出て来た板そばは大変美しい、見るからに美味しそうな蕎麦だった。口いっぱいに広がる爽やかな蕎麦の香り。コシが強く喉ごしの良い蕎麦でスルスルと食が進んだ。

蕎麦と一緒に供されたそばつゆとそば湯。どちらも容器が素敵である。何気ない調度品にも凝っているお店だ。

美味しいお蕎麦に舌鼓を打った後は、甘味。わらび餅だ。これまた素晴らしいクオリティのわらび餅だった。

三百坊を後にした我々が向かった先は、仙人オススメのスポット、ドッコ沼。

本来であれば差し込む日差しによって水が美しい色に見えるとのことだが・・・、この日はこんな調子。おまけに人だらけで、風情もなにもあったものではなかった。期待はずれのドッコ沼は早々に立ち去る。


このままでは引き下がれないと、更なるパワースポットを求め、仙人がオススメする蔵王の大権現様へお参りすることに。道中、通る必要のない凄まじい林道を経由し、野生の猿に囲まれたりなどしながら辿り着く・・・。

大権現さまはとても巨大で、正面から見ると足元しか見えないぐらい。それは立派なお姿でございました。
こうして、平日の半日を仕事もせずにのんびりと過ごしてしまうことに。もちろん、後から大きなツケが回って来たことは言うまでもない。しかし、それに余りある素晴らしい体験ができたのではないかと思う。
この日の相棒はフジのX-T2とXF35mmF1.4一本。レスポンスも軽快で、写りも文句なし。改めて使いやすいシステムだと感じた。

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