無駄なくレンズを使う

先日ニコンのフィルム沼にどっぷり浸かってしまった話を書いたが、そこでも述べた通り、新しいF100でも、古いFEやF3でもレンズが共用できる上にAFも使えるということで、ニコンのレンズについては絞りリングのあるDタイプのレンズを積極的に選ぶようにしている。最新のレンズの光学性能には及ばないだろうが、これはこれでいいものなのだ・・・。

これはFEに装着した35mmF2D。FEでAF NIKKORというのは少々奇妙だが、古いフィルムカメラにつけてもそれほど違和感のないデザインとサイズ感。
Dタイプのレンズは個人的に好きなレンズだ。

で、そうなるとカメラオタクのおじさんとしては、フィルム3台では飽き足らず、デジタルのボディも一つくらいあってもいいのではないかと悪い考えを巡らせる。例えばフィルムで撮り歩く時なども、デジタルとフィルムでレンズを共有できるので、結果として荷物も減り、スマートで無駄がない。というのは言い訳としては苦しいだろうか・・・。

もう一つ言い訳を追加させてもらうならば、勤めている会社にはいくつかのニコンFマウントレンズがあり、Carl ZeissのマクロプラナーやMilvusの明るい広角レンズ、それに85mm1.8Dもある。どのレンズも都合がいいことに絞りリングがあるタイプで、フィルムでもデジタルでも問題なく使える・・・。これだけの資産があればFマウントは相当楽しめるだろう(会社のはいつでも好きな時に使える訳ではないが・・・)

という訳で登場していただいたのは一部の国ではもうディスコンになったという噂も聞こえて来た、割と息の長い商品であるD610。このカメラは35mmフルサイズセンサーのエントリー機的な位置付けで、プロセッサの世代も古く、中古価格はなんと10万を切る価格で売られている。フルサイズとしては破格の安値だ。割と一通りシステムが揃いつつあるXシステムがあるので、ニコンはとりあえずお遊び、本当の趣味用と考えていたので、D610で必要十分。

フルサイズ一眼レフとしては思ったよりコンパクトだと思う。少し厚みはあるが、F100よりも高さも幅も小さく、レンズも小さな単焦点なのであまり気にならない。

そしてニコンといえば丸窓のファインダー。D610は標準では角形のファインダーがついているが、ニコンの純正品のアダプターを使うことにより、このように丸窓にできる。
やる気にさせる形だ。

と、ここまで書いて唐突だが、普段メインにしているフジXシステムの完成度は素晴らしい。デジタルでフルサイズのニコンを使って改めて思うバランスの良さ。それと同時にやはりフルサイズにはフルサイズならではの広く豊かな階調性や大きなボケがあり、お遊びとはいえ35mmフルサイズのフォーマットが加わったことでまた面白い遊び方ができるのではないかと思う。近頃フィルム遊びに夢中な事もありデジタル一辺倒の頃と違い、フォーマットに関する考え方も変わって来たのである。

Comments

No comments yet.

Add a comment...