X-T2でモータースポーツ撮影に挑戦


X-Pro1を使い始めてまだ1〜2ヶ月。しかしながら、すっかりフジの色と写りの良さに魅せられてしまい、いよいよ本格的にフジのカメラで撮影しようとX-T2といくつかのレンズを導入してしまった。そして早速、いつも遊びに行っているサーキットでの走行会でデビューすることとなった。まだ操作も機能もろくに覚えてない状態でのスタート。

いつもこの走行会では広角と標準の単焦点で準備中のスナップを撮り、走行開始後は2種類の望遠ズームを使い分けながら撮影をしていた。
単焦点二本をレンズ交換しながらだと、効率が悪いので時にはボディを二台ぶら下げながら撮影していたけれど、今回はミラーレスの利点を活かそうと、ボディはX-T2一台のみ、レンズはスナップ用にXF16-55mmF2.8 R LM WRと走行用にXF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRの2本だけの非常にコンパクトで軽量なスタイルにしてみた。

スナップ用に用意した16-55mmはF2.8通しの便利なレンズだけれども、単焦点に比べれば暗いレンズ。ボケ味や解像感に不安があったけども、いざ使ってみると開放でも十分にシャープだし、AFもやたらと速い。望遠端で開放ならば、それなりにボケも楽しめ、一瞬のチャンスを逃さず自由な画角で撮れるというのは便利だと思った。まあ、単焦点で制限があるからこそ面白い写真が撮れるとも言えるのだけど・・・。


で、問題の走行写真。止めたのもあるけど、概ね流し気味で撮影。流し撮りは正直あまり得意ではないのだけど・・・T2のAFの食いつきが良く、何も問題がない。若干甘いような写真もあるけど、それはボディやレンズではなく、ぼくの腕のせいです。XF100-400mmは35mmフルサイズ換算で150-600mm程度。フルサイズの同クラスのレンズは巨大だけど、これはかなり小さく片手で振り回せ、一脚も不要なぐらい。それでいて画質は明らかにシャープに感じる。ただし、今まで重たいレンズで流し撮りをしていたので体がそれに慣れてしまって、軽すぎて今度は流し撮りのタイミングが合わない。これは慣れの問題。

一旦休憩。機材が軽いので、パドックとコースの行き来も楽チン。


こういう瞬間を逃さずに撮れるのはX-T2のAF性能と連写速度のおかげ。ストレスなく撮影ができる。

操作もおぼつかないまま半日ほどサーキットで撮影をこなした結果、ダイヤルやレバーで直感的に操作できるフジのインターフェースがとてもわかりやすく感じた。EVFも大きくて見やすく、こういった撮影、特に流し撮りなどでもそれほど気にはならなかった。むしろ撮る前から結果が見えているので便利に感じる。X-T2は他のミラーレス機と比べるとバッファも十分にあるが、あまり早くないSDカードでRAWで連写を続けるとさすがに息継ぎをする場面があった。スポーツ撮影や4Kでの動画撮影にはできればUHS-II規格の速いSDカードがあると良いかもしれない。我が家ではこの日の夕方、早速UHS-II規格のSDカードを2枚発注することとなった。

懸念されていたモータースポーツ系の撮影も特に問題なくこなせることがわかったX-T2。ボディやレンズには不満はなく、必要十分に感じる。AF性能や描写などもそうだけど、操作性の良さとボディの剛性感に好感が持てた。問題点は機材ではなく、モータースポーツ撮影においての自分のスキル。流し撮りや構図、ピントの狙いなどなど・・・全てにおいてまだまだだと感じる。自分より上手な人はたくさんいて、いつも凹んでいる(笑)

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