
戦場の冬
今年の冬は、計らずもスケジュールに余裕が出来た。
となれば自分の技術と装備でも歩けるような山の雪歩きを楽しみたくなるわけで。
更に言えば、歩くことを楽しむよりかはせっかくの新しいカメラ、
どちらかと言うと写真を撮る目的で出掛けたくなったので、ふらっと行ってきた。
此処は標高おおよそ1,400m。結構な高地だ。ちょっとした山の頂上よりずっと高い場所。
どこかといえば、僕の住処からそれほど遠くなく、比較的気軽に行ける日光の戦場ヶ原近辺。
山を登るとなるとそれなりの装備や体力、技術が必要なってくるだろうけれど、
平坦な戦場ヶ原ぐらいなら普通に散歩できるだろうと踏んでのことなのだ。
とりあえず中間地点の三本松茶屋に一旦車を止め作戦を練る。
急に思い立って来たので、なんの計画も立てていない。そもそも戦場ヶ原ってどこから入るんだ?
三本松茶屋の道路を挟んだ向かい側には、戦場ヶ原を一望できる展望台があったが・・・
本当にただこの辺りを見れるだけ。文明の利器を駆使して調べてみると、湯元温泉の方か、赤沼というところからどうやら出入りが出来そうなので移動することに。
で、赤沼に移動して歩き始め。
実はここに来るまでに、湯元に行ったり、湯滝に行ったりもしたけど、道が冬季閉鎖されていたり、
工事中で自由な出入りが憚られるような状況だったので仕方なく赤沼へ・・・。
こっちはこっちで大駐車場が冬季閉鎖中で停められる台数も少なく難儀した。
雪は深いけど、踏み跡はしっかりしていて雪も硬く締まっている。
スノーシューが無くても特に問題はなく歩けるので助かった。
冷たい空気だからこその透明感が気持ち良い。
聞こえてくるのは風の音に流れる水のせせらぎ、鳥のさえずり、自分の息づかい。
他に何もない冷たく澄んだ音のない世界。それがなんとも心地良い。ここに音楽は必要ない。
もっとずっと純粋な音が聴ける。
たまに思い出したように後ろを振り返ると男体山が聳え立っている。でかいなー。
雪のうさぎ。
肌を刺すような寒さだけど、行動していると体も温まってちょうどいい体感温度。
しばらく歩みを進めると、木道を新調している作業員の方々が居られた。
こんな雪深い中で作業をするのはさぞや大変なことでしょう。
そろそろ男体山も遠くなってきて、足元の雪はいよいよ緩く、深くなってきた。
う~ん、やっぱりスノーシュー用意しておけば楽だったのになぁ、なんていまさら後悔。
湯滝方面はすでに車で行って見てきたので、小田代ヶ原の方へ向かってぐるりと赤沼へ帰る作戦。
冬の森の雪景色。何が美しいかといえば、この影だろう。
なんだかこれ、お馬さんに見えませんか?
冬の森には発見がいっぱい。
歩いて、歩いて、まだ歩いて。
動けなくなったら、どっしり座っての一休み。
すっかり雪まみれだけど、シューズとゲイターのお陰でまったく問題ない。
小田代ヶ原まで来て、もう今日の工程はほとんど終わり。あとひと踏ん張りだ。
薄暗くなってくると同時に赤沼へと着く。計画も立てず急に来たためスタートが遅かったのがまずかったかな。
でもとても楽しい雪歩きが出来た。澄んだ空気の静かな森で、良い息抜きになりました。
この冬はもう一度くらい来てみたいな。次はスノーシューを持ってこよう。
Comments
下から七枚目がうつくしすぎます!!
ありがとうございます!
きれいー。雪見たいなー。年末帰省してるとき雪降るかな~。
こんにちわ!
青がきれいですねー。ノスポンブルーですねー☆
というかニューキャメラになったんですね!
5D3とはうらやましい。。どうですか!?
サックサク動作して使っていて気持ちよさそう。。
晴天の白銀世界という露出の難易度が高いシチュエーションで、新機材で見事な写真ですね。さっそく使いこなしてる様子。。
僕はまだ当分旧型です。。いつか。。
また感想聞かせてくだされ~。
>メグ
見れるといいな。海沿いはあんまり降らないもんねー。
蔵王でも行くか。
>sugiさん
こんにちは!
ノスポンブルーとは(笑)ありがとうございます。
そうなんですよーニューキャメラ。買うつもり、なかったんですけどねー。
買っちゃいましたね(笑)こうなってしまったらもう、あとには引けませぬ・・・。
動作も軽快ですし、スペック的には地味な進化と捉えられがちですが、いざ使ってみると思った以上に画作りが進化していて、すんごい綺麗です!
びっくりしましたよ。
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