「福島を撮る」瀬戸正人展ワークショップ
先日はお誘いを受けて、福島県立美術館にて10日より展示中の
瀬戸正人展 バンコク・ハノイ・福島に関連したワークショップ、
「福島を撮る」に参加してきました。
展示作家の著名な写真家である瀬戸先生と一緒に福島市内を歩き、スナップ写真やポートレート写真を撮影し、
協賛しているキヤノン社より貸し出されているプリンターを使ってプリント、
そして講評会と言った2日間に渡るワークショップでした。
ちなみにカメラを持っていない人のためにキヤノン社はKissX7iの貸出も行っていました。
他の町でも、企画の内容こそ違いますが、
おそらく同じパッケージの機材貸出ではないかと思われる写真の講座があったので、
こういった(デジタル)写真文化の裾野を広げる活動にも結構力を入れてるんでしょうか、キヤノン様。
歴戦のプリンター。
美術館内の講義室で参加者の簡単な顔合わせと、企画の説明があり
瀬戸先生からの写真に対する心構えの指導とこの日のテーマを聞き、皆で市内をそぞろ歩き。
美術館を飛び出して信夫山近郊を2時間程度ウロウロして色々な発見をカメラに収めるという企画。
しかし瀬戸大先生から提示された「課題」は必ず最低一人は歩いている人などに声をかけ、
ポートレートを撮るということ。ナンパは得意じゃないのでこれは大変!
もやもやしたまま信夫山方面へ・・・
信夫山をぞろぞろ・・・。果たして人は居るのか。
Makro-Planar T* 2/50ZE, NOKTON Classic 35mm F1.4 MC
人、居ないですね・・・。
結局誰にも会わぬまま信夫山を横切って、護国神社へ出てしまう。これまずい、課題が達成できない。
一緒に歩いてる先生も、「人、居ないみたいだね〜!」と言ってはいるが・・・(笑)
で、ついに神社の境内で除草剤を撒いていたおじさんを発見!第一村人である。
滅多に人が居ないのと、先生から最低一人は人の写真を撮るように言われているもんだから、
除草のおじさんはこのように集中砲火を浴びる羽目に・・・。
そしてついに待望の撮影OKな女の子3人組が!(ちゃんとお母様に許可を頂いてます。)
先生も中判的なカメラでバシバシ撮ってます・・・。
ワタシは調子に乗ってジャンプしてもらいました。
打点が低く、もうちょっと広角のレンズがよかった気がします。
特にこれといった収穫がないまま信夫山を後にし、美術館へ戻ることに。
目についたものをスナップしつつ、瀬戸先生と談笑をしながら皆で帰る。
戻ってからは一時間程度、写真についての心構え等、瀬戸先生の講義を聞いて初日は解散。
写真に対する考え方や向き合い方など、得るものは多かったと思います。
– 2 日 目 –
2日目は前日に撮影した写真のセレクトとプリント。
自分は200枚ほど撮っていたが、明らかに失敗したカット等を排除したものを瀬戸先生に見ていただき、
その中から11枚がまず選ばれた。選ばれた11枚を2Lサイズでプリントし、再度先生のチェック。
そこから4枚セレクトされて、大判でのプリントという流れになった。
で、セレクトされた4枚はこちら。
NOKTON Classic 35mm F1.4 MC, EF 135mm F2L USM
EF 135mm F2L USM, NOKTON Classic 35mm F1.4 MC
図らずも縦写真ばかり4枚が選ばれた。
セレクト中の瀬戸先生は鋭い眼光で作品を見るけれど、ほとんど悩むことなくものすごい速さで、
ハイ、ハイ、これとこれね!と写真を選んでいった。
自分で選ばれると思っていた写真、つまり良いと思っていた写真とは
全く別な4枚がセレクトされてしまったのだけども、そこがまた興味深いかんじ。
瀬戸先生の求められていた写真の方向性に多少なりとも近いものがこれなのかと思ったり。
セレクトのものすごい速さも印象的だったし、考えさせられることが多かった。
そして皆でセレクトしてもらった写真を展示していく。
あ、伝説の写真店のみやもりさんがいる(笑)
(みやもりさんもワークショップ参加でご一緒させていただきました)
こちら赤いシャツがステキな瀬戸先生入魂の貼付け。
レイアウトのバランスを入念にチェック。
展示後は瀬戸先生が展示中の自身の作品の解説をされながら作品を拝見するという贅沢なひととき。
さらに、参加者が持ち込んだ写真を講評してくださるというサービスも。
参加者の皆様は大変素晴らしい作品が多く、自分などはまだまだスタートラインにも立ってないな~と思う。
2日間を通して瀬戸先生や参加者の皆様から写真に関しての心構えや撮り方など、感じるものが多かったです。
良い刺激となり、面白いワークショップでした。
また写真に対する考え方、向き合い方が変わった気がします。
瀬戸先生の展示とともに参加者全員の作品も今月29日まで県立美術館にて展示されておりますので、
お近くへお越しの際はぜひ。瀬戸先生の写真は素晴らしいです。
・
・
・
Comments
まだコメントはありません。
Add a comment...