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一切経山・初春

ここ数日は天気の悪い日が続いていた。
もっとも、自分にとっては雨の日というのは嫌いではなくて、あの匂いとしっとりした静かな雰囲気が好きだったりするのだが、それはそれとして晴れていなければできないことも多い。その一つが山行であり、晴れた日に登らないとスカっとした爽快な山行にはならないのだ。で、天気予報を見るとどうやら土曜日はちょっと天気がよさそう!という訳で思いつきで急遽、一切経山へ向かうことにした。誰も誘わないひとりだけの山行。もともと自分はひとりで山に登り始めたのでこれが一番自分らしいスタイルでもある。


EF 17-40mm F4L USM

早起きをして、福島市内へ。
磐梯吾妻スカイラインの入口には「避難所などで生活している被災者の方は通行料無料」と書いてあった。自分はそうではないので1500円払う。毎回思うことだが、1500円は高すぎる・・・。被災者のフリをするわけにもいかんし。(被災者と言えば被災者なんだけど)

さらにこの有料道路の恐ろしいところは、一切経山へ向かうベースキャンプとも言える浄土平の駐車場でさらに500円徴収するというところだ。貧乏な上に今日はひとりなぼくは駐車代をケチって浄土平の少し先にある兎平駐車場へ駐車する。ここならタダだ。歩いて浄土平にいけばビジターセンターも利用できるしこれからはここで良いと思った。


EF 17-40mm F4L USM

木道を歩いて、一切経山へ。
この日も相変わらず噴煙が上がっている。およそ2年前程から煙が吹き出し、直登ルートが通行禁止になってしまった。お気に入りのルートだっただけに残念。


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

雪山!と言うほどではないがところどころに残雪がありいつもとは違った表情だ。
もう少し早い時期に来ていれば楽しい雪歩きができるかもしれない。


EF 17-40mm F4L USM

酸ヶ平まで登ってきた。まだ新緑という感じではない。相変わらずここは雄大な景色で気分が良いのだけれど、前を行く超軽装の団体の若者たちがギャーギャーうるさくて気分が滅入る。お前ら山をナメるな!とおじさんは怖いので心のなかで叫んだ。

ここにも雪が残っていたらどうなってたのかな。来年はもっと早い時期に来てみよう。


EF 17-40mm F4L USM

酸ヶ平の分岐点を一切経山方面へ進む。賑やかな連中はまっすぐ鎌沼方面へ抜けていったのでほっとする。
いつもは湧き水が流れているこの道も今日は雪に埋れている・・・。


EF 17-40mm F4L USM

登り切って酸ヶ平と鎌沼を振り返る。 晴れてはいるんだけど、ちょっと雲が重たい。
ここまで登れば山頂までは緩やかにのんびり登るだけなので気が楽だ。


EF 17-40mm F4L USM

いよいよもう少しで山頂といったところで吾妻小富士がその大きな火口を覗かせる。すごい迫力だ。この辺りの道はなんとも言えぬクライマックス感がある。


EF 17-40mm F4L USM

そして山頂へ到達。
今日も山頂三角点の横にそびえ立つ空気大感謝塔。そのとおりとしか言いようがない空気だ。


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

相変わらず美しい魔女の瞳。ところどころに少し雪が残っているがそれほどではない。
もう少し雪に隠れたのを見てみたかったな。


EF 17-40mm F4L USM

山頂は広くひらけているので適当な場所を見つけて軽く食事をとってスタミナ補給。ひとりなので軽くサンドイッチを食べて済ませ、下山することにする。


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM

下りは主に望遠を担いで撮影。重い。
70-200/f4が欲しくなる。


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM


EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM

NEXでマクロ撮影をしようと思っていたら忘れてしまったので仕方なく望遠でそれらしいのを撮る。たいしたことはないが意外と寄れると思う・・・。


EF 17-40mm F4L USM

ある程度下って来たところで朝は雪渓だったところが半分ほど溶けて登山道を滝のように流れ落ちている。ぼくは降りるだけだからいいんだけど、今から登る人はひどいな・・・。


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM


EF 17-40mm F4L USM

サクサク降りて無事に下山。


EF 17-40mm F4L USM

そんなこんなで今日もそびえ立つ一切経山。平坦な山容だけれど変化に富んだダイナミックな景色が楽しめる素晴らしい山だと思います。楽に登れるのもポイント。

かつて、思い悩んで追い込まれ救いを求めてはじめて登った山がこの一切経山。辛い時や苦しい時を救ってくれたのがこの山。仲間とワイワイ楽しく登る山も良いのだけれど、時にはこうして独りで静かに登って、色々なことを考え、見つめ直すというそんな山も良いものであります。心の洗濯。


EF 17-40mm F4L USM

生きていることに感謝!

Comments

全部すばらしい写真なのですが、二枚目がすばらしいですね!

by コロスケ | 2011年06月06日 8:15

山に登る前にベストショットが撮れたので、困惑しました!

by ノスポン | 2011年06月06日 11:00

はじめまして。素敵な写真が沢山ですね。僕も登山と写真が好きです。
山は初心者ですが…
またちょくちょく拝見させてもらいますね。
リンク頂いて行きます。よろしくお願いします。

by 96 | 2011年06月21日 22:23

96さんはじめまして!
大変失礼ながら、せっかく頂いたコメントがスパム扱いされてしまい、お返事が遅くなってしまいました・・・。

写真も山もワタシのほうこそまだまだ超初心者なのですが、これからもそこそこ更新して行きたいと思っています。

96さんのサイト、デザインも構成も写真のクオリティも自分には無いハイセンスな感じでうらやましいところです・・・。

こちらからもリンクさせていただきます!
今後とも、よろしくお願いします。

by ノスポン | 2011年06月27日 21:58

写真を何度も何度も繰り返し見せてもらっています。

ほんと、スケールの大きさに心も広くなる気がします。

こういう経験、私もするべきだよな~。

山登りか・・・・・・・・・・てんてんてんてん。

あ、言葉になってしまった(爆)

by ひらりん♪ | 2011年07月05日 19:05

いつもありがとうございます!
山登りはしんどいですが、登り切ったあの達成感は何者にも代えがたいものがあります。山頂で摂る食事は外界で食べるものとは違いまた格別なものなので、ひらりんさんの作ったお弁当だったらさぞやおいしいでしょうね〜

この記事の山はスケール感は凄まじいですが、比較的楽な山で、中学生が遠足で登っているところに遭遇したこともあったぐらい。難所が特にないので2時間ほど我慢できれば大丈夫ですのでぜひ、ご家族で(笑)

by ノスポン | 2011年07月06日 11:36

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